低侵襲婦人科手術センターホーム 手術後の状態および入院期間

婦人科低侵襲手術について

手術後の状態および入院期間

手術が終わると、点滴の他に、お小水が自然に出て行く管が膀胱の中に入った状態で、病室に帰ってきます。まれにこの管の刺激でトイレに行きたい感じがするかもしれませんが、心配はありません。また、なるべく痛みがないようにしっかり痛み止めは使用しますので、不安をもたなくて大丈夫です。病室に帰ってきてから、翌日の朝まで比較的安静にしていただきますが、このときベッド上で寝返りを打ったり、膝を立てたてたりすることは行っていただくことをおすすめしています。施設によっては手術当日・翌日に退院しているところもあり、手術後の安静が必ずしも必要でなく、逆にすぐに体を動かしていただいた方がよいと考えられています。手術後の痛み止めは点滴、座薬、注射薬などを適宜使用しています。

 

手術の時におなかの中に二酸化炭素のガスでふくらませているため、その刺激が横隔膜に及びますが、横隔膜につながっている神経が肩のあたりも支配しているため、手術が終わって数日間は少し強めの肩こりのような肩の違和感と痛みを感じるかもしれません。これは心配のない違和感です。おなかの中のガスは自然に吸収されて、それとともに痛みもなくなります。平均的には、手術後4~5日で退院できます。悪性腫瘍手術でリンパ節郭清術や広汎子宮全摘術を行った場合は、膀胱機能の評価やリンパ節郭清後の炎症所見の観察のため1~2週間の入院になることがあります。