ロボット支援腹腔鏡下手術(ダヴィンチ手術)|内視鏡手術

ダヴィンチ手術とは

ダヴィンチは現在、世界中の臨床現場で導入されています。約70%は米国ですが、それ以外に欧州や日本を初めとするアジアにも導入されています。

ロボット支援腹腔鏡下手術(ダヴィンチ手術)は患者さんの負担が少ない腹腔鏡手術と同じようにいくつかの小さな切開部を作り、外科医の操作に従って内視鏡・鉗子を動かして行う腹腔鏡下手術です。

心臓外科手術(冠動脈バイパス手術など)、泌尿器科手術(前立腺切除術)、婦人科手術(子宮頸がん根治術など)など多くの術式が行われるとともに、FDAという米国の厚労省に相当する施設からも上記の術式をダヴィンチ手術で行うことが認可されています。

  • ダヴィンチ手術風景ダヴィンチ手術風景
  • ダヴィンチ手術は基本的に腹腔鏡下手術と同様ですが、より繊細な動きが可能な医療機器を用いた手術です。当院では開院以来、泌尿器科においてダヴィンチによる根治的前立腺切除術が行われ、神奈川県内では最も多くダヴィンチ手術が行われている施設の一つとなっています。

当院婦人科においても、ダヴィンチ手術を子宮全摘術(子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮体がん)を施行しております。また、比較的難易度が高いと言われている仙骨腟固定術もダヴィンチ手術での施行施設承認を取得し、開始しました。ダヴィンチによる手術では、お腹にできる傷の大きさや腹腔鏡よりやや大きくなりますが、腹部の痛みや出血量が少ない傾向にあります。患者さんの状態や、ご病気の状態を評価させていただき、腹腔鏡下手術、ダヴィンチ手術、腟式手術および開腹手術などが選択できるように対応しています。